私は、結婚してから正社員の薬剤師として働いてはいません。
正社員として働いた経験はあるのですが、独身時代のことです。
ママになった今、正社員という働き方について「メリットもあるけれど、正直ハードルは高い」と感じています。
この記事では、正社員薬剤師を経験した立場と、ママになった今の視点からメリット・デメリットをまとめました。
結婚&ママになってから正社員はしていない

私が正社員として働いていたのは、大学を卒業して新卒で入社したときだけです。
当時は独身で、もちろん子どももいなかったので、働く時間に大きな制限はなく、のびのびと仕事に向き合うことができていました。
とにかく、たくさん勉強して、たくさん実地経験を積む。
薬剤師としての基礎を身につける、大切な時期だったと思います。
社内転勤でいくつかの薬局を経験しましたが、幸い仲間にも恵まれ、正社員としての毎日はとても楽しく、充実していました。
正社員を辞めた理由は、結婚が決まったことです。
引っ越し先のエリアには、その会社の店舗がほとんどなく、継続勤務が難しかったため、退職を選びました。
結婚後も就職先は探しましたが、家庭を維持することを考えると、正社員としての働き方は正直ハードルが高いと感じました。
そのため、正社員での転職は諦めることにしました。
子どもが生まれてからも、その考えは変わっていません。
家庭や子育てとの両立を考えると、現時点では正社員という選択肢は現実的ではないと感じており、正社員としての仕事探しはしていません。
正社員薬剤師のメリット【ママになる前・なった後】
| メリット |
|---|
| ◯ 雇用が安定している |
| ◯ ボーナスがある |
| ◯ 会社の福利厚生(時短)が使える |
| ◯ キャリアアップができる |
結婚・出産をする前は、正社員薬剤師として働くことに、ほとんど迷いはありませんでした。
雇用も賃金も安定していて、将来への不安も少なかったからです。
たくさん学んで、たくさん投薬して経験を積む。
仲間と一緒に目標を達成するために頑張ったり、薬局製剤を作って患者さんに勧めてみたり。
自分が少しずつ成長できている実感があって、それがとても嬉しく、楽しかったのを覚えています。
キャリア1〜3年ほどの新米だった私に対しても、
「やってみたら?」
と、さまざまな仕事の裁量を任せてくれました。
やりたいことに自由に挑戦させてくれた薬局長には、今でも感謝しています。
当時は家庭や子どものしがらみもなく、時間を気にせず働けました。
このままここでキャリアを積んで、事業部の階段を登っていくつもり満々だったあの頃が、今となっては少し懐かしいです(笑)。
一方で、ママになってからの正社員薬剤師の働き方は、少し様子が変わります。
実際に、時短社員として働いている薬剤師の友人も何人かいますが、
それ以上に、途中でパートに切り替えるママ薬剤師が多い印象です。
ママ目線で見ると、大手薬局などでは
「時短勤務は小学校卒業まで」
といった手厚い福利厚生が用意されているところもあります。
ただ正直なところ、
「小学校に上がるまで」という条件では、正社員を続けるのは厳しいと感じます。
せめて小学校高学年くらいまでは、まだまだ親の手が必要な時期です。
だからこそ、
時短勤務がいつまで利用できるのか
その後の働き方はどうなるのか
を事前にしっかり確認しておくことは、かなり重要だと思います。
正社員薬剤師のデメリット(ママになって感じたこと)
| デメリット |
|---|
| × 拘束時間が長い |
| × 責任が寄りかかりがち |
| × 柔軟性が少ない |
| × 子供がいると働きにくい(病気や行事、長期休みなど) |
正社員薬剤師の一番のデメリットは、やはり拘束時間の長さです。
時短制度があったとしても、基本は「正社員の枠組み」の中で働くことになります。
ママになってからは、
子どもがまだ小さいうちは一緒に過ごしたい気持ちが強かったり、
習い事の送迎があったり、
長期休みの対応を考えたりと、
自分以外に使う時間のほうが圧倒的に多くなります。
そこに家事も加わると、時間的な余裕はなかなかありません。
また、正社員である以上、時短であっても一定の責任は求められます。
業務量や責任の重さが、勤務時間と必ずしも比例しないと感じる場面もあるでしょう。
「時短だから軽め」というわけにはいかず、
結果的に、精神的な負担を感じてしまうママ薬剤師も少なくありません。
子どもの体調不良や、急な予定変更があったときに、
「簡単に代われない」「休みにくい」と感じる場面も出てきます。
他にも、子どもが小さいうちは、
急な病気や保育園・学校からのお迎え依頼は避けられません。
運動会や参観日などの行事、夏休み・冬休みといった長期休みの対応も必要になります。
子供の体調不良や、急な予定変更があった時に、「簡単に代われない」「休みにくい」と感じる場面も出てきます。
こうした状況に理解があり、
実際に柔軟に対応してもらえる職場かどうかは、事前に必ず確認しておきたいポイントです。
それでも正社員を続けているママ薬剤師もいる!
ママになってからも、正社員のまま出産し、同じ会社で時短正社員として働いている友達がいます。
正直なところ、
給料と雇用の安定感、
そしてキャリアが分断されずに続いていく点は、やっぱり羨ましいなと思います。
時短勤務になる分、給料は減るようですが、
それでも毎月安定した収入があり、ボーナスも支給される。
この安心感は、正社員ならではのメリットだと感じます。
時短正社員が向いているママ・向いていないママ
| 向いている | 向いていない |
|---|---|
| 時短で働く時間を無理なく捻出できる 家族や両親の支援を受けられる 収入やキャリアを重視したい 働いている薬局が柔軟に対応できる | 日常がギリギリで余白がない ワンオペが基本で負担が大きい 今は仕事より家庭を優先したい 責任が重いとストレスに感じる |
あくまで一例なので、「今の自分はどっち寄りかな?」くらいの気持ちで見てもらえたらと思います。
働き方は、子どもの成長や家庭の状況に合わせて変えていいものです。
私が今、正社員を選ばない理由
これは「正社員が悪い」という話ではなく、
今の私の優先順位の問題だと思っています。
今の私の優先度は、
① 子育て・家庭
② お金
③ キャリア
この順番です。
もちろん、子育てや家庭を大切にしながら、時短正社員として働いている薬剤師さんもたくさんいます。
その選択を否定する気持ちはまったくありません。
ただ、うちの家庭の場合は少し事情が違います。
子どもが不安の強いタイプで、登校・下校の付き添いをしていますし、
不安が強いときには、予定より早く迎えに行くこともあります。
そうなると、どうしても
「決まった時間・決まった責任」を前提とする正社員の働き方は、
今の私にはハードルが高いと感じています。
子どもの性格や家庭の状況によって、
向いている働き方は本当に人それぞれだと思います。
また、下の子もまだ小さいこと、
時短正社員になるにも「一定期間の在籍」が必要なことを考えると、
現時点では、正社員としての働き方を選ぶタイミングではない、というのが正直なところです。
今は、
子どもと家庭を最優先にしながら、無理なく続けられる働き方
を選んでいきたいと思っています。
まとめ|これから働き方を選ぶママ薬剤師さんへ

ママになってからの働き方に、正解はひとつではないと思っています。
正社員が向いている人もいれば、パートや派遣のほうが今の生活に合っている人もいる。
それは優劣ではなく、ライフスタイルや家庭の状況の違いです。
子どもの年齢や性格、家族のサポート体制、
そして「今、自分が何を一番大切にしたいか」。
それによって、選ぶべき働き方は変わって当然だと思います。
今は家庭を優先したい時期かもしれないし、
数年後にはまたキャリアを重視したくなるかもしれない。
働き方は、一度決めたら一生そのまま、ではありません。
「今の自分に合っているかどうか」
この視点で選んでいいし、途中で変えてもいい。
この記事が、
これから働き方を選ぶママ薬剤師さんが、
自分に合った選択をするためのひとつの材料になれば嬉しいです。

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